最近は、肌にうるおいを残す洗顔料とか、美白のようなイメージをうたった洗顔料もあります。
しかし、洗顔料は流してしまうものなので、保湿や美白などのいろいろな成分が配合されていても、全部すすぎのときに水に流れてしまいます。
あくまでも、洗顔料は汚れを落とすことに徹して選びます。
それでは、洗顔料の選び方と使い方についてお話します。
<目次>
・乾燥肌におすすめの洗顔料【選ぶなら固形タイプ】
・洗顔料の使い方!たっぷりの泡で肌をこすらずに洗う
乾燥肌におすすめの洗顔料【選ぶなら固形タイプ】
結論として、洗顔料は、シンプルな固形石けんがいちばんです。
しっかりと汚れが落ちて、肌に余分なものが残らないからです。
平均的なところでいうと、しっとり洗顔料の洗顔フオームには約30%の油分が含まれており、浴用の固形石けんには5%程度しか含まれていません。
浴用の固形石けんでは洗浄力が強すぎるという人は、洗顔石けんを選びます。
洗い上がりの肌を触って、指がキユキユツというくらい、脂が落ちているのを確かめましょう。
固形であるとか、液状だとか、形というものは実は洗顔料の良し悪しに直接関係ありません。
問題は、配合されている成分です。
それは化粧品すべてに共通していえることです。
しかし実際は、洗顔料に関していうと、形によって多少の傾向はあるようです。
たとえばクリームや液状タイプの洗顔料は、肌にやさしいイメージで売られているため、洗浄力が弱い傾向にあります。
さらに、保湿として、油分を含むものが多いようです。
油分は肌に残って油膜をつくります。
そのため、洗い上がりのつっぱり感はあまりありませんが、油分は肌にとってありがたいものではありません。
あくまで洗顔は、落とすことに徹し、保湿は洗ったあとにしっかりするほうがよいでしょう。
また、パウダー状の洗顔料や、はじめから泡になって出てくるタイプもありますが、これらは洗浄力の強いものから弱いものまでさまざまで、使ってみないとわからないことが多いようです。
まったく泡の立だない洗顔料もありますが、これは、かなり洗浄力が弱くできています。
アトピー性皮膚炎をもつなど一部の人をのぞいては、泡立つ洗顔料のほうがよいでしょう。
自分の肌が絶えられる範囲の中で、なるべくしっかり落ちるもの。「落とすため」以外の、余分な成分を含まないもの。これが、洗顔料を選ぶときの基準です。
洗顔料の使い方!たっぷりの泡で肌をこすらずに洗う
最近は、洗わないスキンケアというのがはやりのようで、朝は水ですすぐだけとか、夜はクレンジング料でふきとるだけ、などという人もいるようです。
しかし、肌に残った油分は酸化されて老化の原因になります。
やはり、朝晩石けんで洗うことは、美肌の基本です。
洗顔で油分が落ちてしまっても、スキンケアで補えばよいことなのです。
古い油分を残しておくよりも、そのほうがはるかに衛生的です。
では、どのように洗うのがよいのでしょうか。
ポイントは「泡」です。
洗顔料は、肌にのせるだけで、汚れを浮き上がらせてくれます。
洗顔料を顔全体に、肌をこすらずになじませていくには、たっぷりの泡を使うことが必要になります。
洗顔料をたっぷり泡立てたあと、その泡を、指と顔の皮膚の間のクッションにした状態で洗っていきます。顔が卵だったら、と考えて、割らない程度の力で洗います。
顔のなかでも皮膚が強い額を含むTゾーンから泡をのせて、なじませていきます。
つぎに、頬などUゾーンに泡をのせてなじませ、最後にもっとも皮膚が弱い目もとと口もとに泡をのせて、やさしくなじませます。
すすぎはぬるま湯を使ってていねいにおこないます。
すすぐときに、肌に油が残っているかどうかは、指のすべりでわかるはずです。
Tゾーンに油が残っているときは、Tゾーンだけ軽く2回洗ってもよいでしょう。
鏡で顔に泡が残っていないか確認したあと、タオルで肌を軽く押さえるように水気をとります。