ファンデーションを使ってメイクをしている人の場合は、クレンジングと洗顔の、いわゆる「ダブル洗顔」が必要になります。
最近のメイクアップ料は汗や水に強く、くずれにくくなったぶん、洗顔だけでは落ちませんので、きちんとクレンジングをおこないましょう。
そこで、クレンジングの選び方と、使い方についてお話します。
<目次>
・クレンジングクリームがおすすめ【肌への刺激が少ないクリームタイプを!】
・皮膚が強い部分からなじませ、約1分で終わらせる
クレンジングクリームがおすすめ【肌への刺激が少ないクリームタイプを!】
クリームやジェル、オイルなど、クレンジング料にはいろいろなタイプがあります。
しかし、いずれにしてもクレンジング料は、日々のスキンケアアイテムの中では、もっとも肌を傷めやすいものです。
ですから、なるべくよいものを選んで、肌をいたわる努力が必要です。
いろいろあるクレンジング料の中で、比較的肌にやさしいといえるのは、洗い流せるクリームタイプです。
乳化したジェルタイプでもよいでしょう。
クリームタイプ以外のクレンジング料はど 最近はオイルタイプのクレンジング料が主流ですが、これは洗浄力の強いものが多く、毎日使うと肌を傷めることがあります。
油分を大量に含むので、メイクアップ料とのなじみはよいですが、それを落とすための界面活性剤も多量に必要になるからです。
サラサラとした液状のため、肌をこすってしまいやすいのも欠点です。
リキッドタイプのクレンジング料も同様です。
毛穴の汚れをとろうと、オイルクレンジング料でマッサージする人がいますが、それでは洗剤で肌をマッサージしているようなものですし、毛穴の汚れは外からこすってもとれません。
ミルクタイプは肌にやさしいイメージで、最近人気があるようですが、水気が多いため、メイクアップ料とのなじみはよくありません。
結果として落ちにくく、肌をこすって傷めてしまうこともあります。
メイクが軽めだけれど、一応クレンジングをしたいというときはよいですが、ファンデーションを使ったときには、あまりおすすめできません。
「時間がないときでも手軽に使える」という理由で人気のシート状や、ふきとるタイプのものは、もっとも肌を傷めます。
ふきとる刺激は、肌にとても悪く、毎日おこなうと赤ら顔になったり、シミをつくってしまうこともあけます。
泡タイプで、ワンステップで落とすというものもありますが、手軽なぶん、肌への負担は増えてしまいます。
泡は水を含むため、メイクアップ料とのなじみが悪くなりますが、それを補うために界面活性剤が多く配合されていたりするからです。
総合的に考えてみると、「クリームタイプ」が、油分も水分も多すぎず、バランスがよいということになります。
なかでも適度な硬さのある、上質のクリームタイプのものを選びましょう。
値段の安さや簡単さで選んでしまうのは厳禁です。
クレンジング料が少しでも合っていないと、そのあとにどんなによいスキンケアをしても、肌はきれいにはならないことを、覚えておきましょう。
皮膚が強い部分からなじませ、約1分で終わらせる
クレンジング料は、肌が濡れていない状態でなじませていきます。
まずは、顔の中でも皮膚が比較的強い部分、額などを含むTゾーンからのばし始めます。
つぎに、頬などのUゾーンヘ広げていき、最後にもっとも皮膚が薄くて弱い目もとと口もとにのばしてなじませたら、ぬるま湯で流します。
クレンジングにかかる時間は、1分くらいです。
クレンジング料は肌に負担がかかるので、なるべく短時間でクレンジングを終わらせる必要があります。
目もとなどのポイントメイクが落ちにくいときは、その部分だけオリーブオイルで軽く落としましょう。薬局で売られているオリーブオイルをコットンに含ませ、目もとや□もとに1分くらいのせておき、にじんできたら軽くぬぐいます。
そのあと、顔全体をクリームタイプのクレンジング料でクレンジングします。
クレンジング料をぬるま湯で流した時点で、メイクアップ料が落ちきっていなくても、それはそのあとの洗顔で落ちるので大丈夫です。
クレンジング料だけでしっかり落とそうとすると、洗いすぎて肌を傷めることになり、ひいては肌老化を招くことにもなりかねません。
マスカラの粉くらい少々残っていても、平気です。
極端にいえば、メイクを完全に落としきろうとして、強くこすったりするくらいなら、少し残っているくらいのほうが、肌には負担にならな
いのです。
また、肌をこすらないように、クレンジング料は、ケチらずたっぷり使うことも忘れないようにしましょう。
すすぎは、ぬるま湯を使って、手早くおこないます。ベタつきが気になるからといって、熱めのお湯を使ったり、何回も繰り返してすすぐと、肌の乾燥を招きます。
ベタつきは気にせず、つぎの洗顔へ進みましょう。