「肌には水分が大切だから、化粧水はいちばん大事」と考えている人がほとんどのようですが、それは間違いです。
化粧水が、そのまま肌の水分になるわけではないからです。
私たちの肌の水分を守るために、もっとも活躍しているのは、角質細胞間脂質、なかでもセラミドです。
セラミドは年齢とともに減り、それに伴い肌の水分も減っていきます。
そこで、セラミドを補うか、もしくはその代用にな必保温成分を補うのが、正しい保温のお手入れになります。
今回は、保湿を補う化粧水の選び方や使い方についてお話します。
<目的>
・保湿化粧水は乾燥肌に!【乾いた肌に水を与えるだけでは駄目!】
・肌の効果が確かなビタミンC誘導体配合を選ぶ
・スキンケアは手でおこなうのが一番です
保湿化粧水は乾燥肌に!【乾いた肌に水を与えるだけでは駄目!】
肌のうるおいイコール化粧水と思う人が多いようですが、化粧水の大半は水です。
水の中には、これらの保温成分はあまり配合できません。
つまり、セラミドが減っている肌にいくら化粧水をつけても、時間がたてば蒸発してしまいます。
水を与えても、それは単に「濡らして」いるだけで、保湿したことにはならないのです。
髪の毛がパサついていたときに水で濡らしても、またすぐにパサついてしまうのと同じです。
「化粧水だけは、安物でいいからたっぷりつけろ」という習わしがあるようで、とにかく化粧水を何度も重ねづけしている人が多いようですが、残念ながらあまり意味のないことです。
コットンで何度もバッティングしていると、逆に肌を傷めてしまうこともあります。
また、肌が乾燥してあれているときに、「あまりいろいろつけたらいけないと思って、化粧水だけにしていました」という人もよくいますが、これも間違いです。化粧水だけでは、さらに肌が乾燥し、悪循環を招きます。
いろいろつけたくないときは、美容液かクリームだけを使うようにしましょう。
真の保湿とは、水分を維持するための「保温成分」をしっかりと与えて、肌の保水力を高めることをいいます。
そして、保温成分を多く含むのは、美容液やクリームです。
肌のうるおいのために使うのであれば、必要なのは保温成分を含んだ美容液やクリームであることを覚えておきましょう。
肌の効果が確かなビタミンC誘導体配合を選ぶ
化粧水は、なんのためにあるのでしょう。
保温などの効果はあまりないけれども、なんとなくみずみずしくなったような、よい気分になるから使っているようなものです。
極論をいうと、スキンケアにおいて、化粧水はつけなくてよいともいえるくらいです。
ただし、最近ではビタミンC誘導体を含んだ化粧水などが出ています。
ビタミンC誘導体は、クリームなどよりも水に配合したほうが安定性のよい成分なので、化粧水に配合して使うのが正しいといえます。
このような有効成分を含む化粧水を使うのは、意味のあることです。
化粧水を選ぶときは、ビタミンC誘導体を含み、ほかの成分はいろいろと含まない、シンプルなものにしましょう。
スキンケアは手でおこなうのが一番です
化粧水をつけるときは、手でつけていますか?
それともコットンを使っていますか?
コットンは、どんなに上質のものを使っても、繊維の刺激で肌に小さな傷ができやすいものです。角質層が傷つけば、そこから肌のうるおい成分が流れ出し、外界からの刺激は中に入ってきてしまいます。
そして、肌は乾燥し、肌老化を招く原因となります。
普段のスキンケアで、コットンを使う必要性はありません。
化粧水でも美容液、乳液でも、手でつければ充分です。手でつけるとムラになるとか、手が化粧品の栄養を吸ってしまうというのは俗説です。
もし、手にとった化粧水などが顔にのせる前に手に吸いとられてしまうのなら、手ですくった水も手の中に吸いとられてしまうはずです。
しかし、水をすくうことができるのですから、手に化粧水などをとって肌にのせることに、まったく問題はありません。
化粧水だけでなく、美容液、乳液、クリームは、手にとったあと、肌を押さえるようにしながら、手のひらや指の腹でつけていきます。
肌を引き締めようとしてパシパシとたたく人がいますが、たたく刺激は赤ら顔やシミの原因になります。
血行をよくしたいのであればツボ押しをとり入れましょう。