日焼け止め化粧品に配合されている日焼け止め効果のある成分には、大きく分けて、紫外線吸収剤と散乱剤という2種類があります。
その2つの成分について解説していきます。
<目次>
・日焼け止め効果ある成分の紫外線吸収剤
・日焼け止め効果ある成分の紫外線散乱剤
日焼け止め効果ある成分の紫外線吸収剤
文字通り、紫外線を吸収する化学物質のことです。
紫外線を吸収する際に、肌の上で化学変化を起こすので、肌に対して剌激になることがあります。
代表的なものは、以下の通り。
■紫外線A波(UVA)吸収剤
パルソールA、メギゾリルSXなど。
■紫外線B波(UVB)吸収剤
桂皮酸、オキシベンゾンなど。かつてはPABAというものがさかんに使われていたが、最近はほとんど使
日焼け止め効果ある成分の紫外線散乱剤
紫外線を肌の上で反射する働きをする物質のことです。
金属を酸化させたものの粉や細かい粘土質の粉などが用いられます。
代表的なものに、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カオリン(陶土)、タルク(滑石)などがあり、これらが鏡のように肌の上に膜をつくり、紫外線をはね返します。
化学変化は起こさないので肌にやさしいのが特徴です。
ただし、厚く塗ると粉っぽくなりやすいのが弱点です。粉が皮脂を吸着するので、肌が乾燥する原因になることもあります。