シミが気になり始めたら、あなたはどんなケアをしますか?
大半の人が、まず美白化粧品を選ぶでしょう。
シミは、紫外線によってメラニンが増えたものですから、美白成分でケアすれば薄くなると考えるのも当然ですが、実際はそう簡単にはいきません。
それでは、美白成分では改善できない、シミの改善についてお話します。
<目次>
・シミのタイプに合わせたお手入れや治療
・頬にできるシミは肝斑という思い込みに注意
・季節に関係なくメラミン対策
・ピーリングは肌のエクササイズ
シミのタイプに合わせたお手入れや治療
シミには、原因やでき方によっていくつか種類があります。
シミの中でもっとも多いタイプは、日焼けの積み垂ねによってできる「老人性色素斑」です。
このシミの場合は、見えるか見えない程度のごく薄い初期段階であれば、黄白化粧品が有効です。
ただし、しっかり定着してしまったものには効果は期待できません。
そもそも美白化粧品とは、メラニンをつくり出すメラノサイトという細胞の働きを阻害するためのものなのです。
ですから、メラニンが過剰に発生している段階で効力を発揮するのです。
定着した老人性色素斑、つまり輪郭がはっきりできあがったものは、メラニンが増えているだけでなく皮膚の構造自体に変化が及んでいます。
よって美白化粧品で改善することは困難です。
では、美白化粧品で消えないシミには改善策がないのかというとそうともいえません。
まずは、自分のシミの種類を知らべましょう。
自己判断できない場合は美容皮膚科に相談をしてください。
美白化粧品の効かないシミに、延々と高級化粧品を塗り続けるのは避けたいものです。
頬にできるシミは肝斑という思い込みに注意
頬にできるシミを肝斑と思い込んでいる方が多いようです。
広告などで肝斑のことを知り、「もしかして自分も」と思うのかもしれませんが、やはり女性が気になるシミの大半は老人性色素斑。
どちらも頬骨あたりにでき始めることが多いため、混同しやすいようです。
季節に関係なくメラミン対策
春の日差しが気になるころ、いっせいに流れる美白化粧品や日焼け止めのCMです。
そんなイメージに惑わされて、美白化粧品を春・夏の季節限定で使うものと思っていませんか。
シミは夏にできて、冬に消えるものではありません。
今まで浴びてきたすべての紫外線の蓄積が、シミとなって現れているのです。
美白成分は季節や天気に関係なく、一年を通して肌に与え続けてこそ効果があります。
美白化粧品はできてしまったシミを消すというより、予防的に使うものです。
シミのできている部位だけではなく、顔全体に使いましょう
ピーリングは肌のエクササイズ
たとえばダイエットは、摂取カロリーを抑えるとともに、運動で脂肪を燃焼させるのが基本です。
シミ対策も、メラニンをつくらないケアと並行して、できてしまったメラニンを、肌から追い出すことを考えましょう。
ピーリングは、いねば肌のエクササイズです。
肌の代謝を上げ、加齢により遅くなったターンオーバーを促し、メラニンを排せつさせます。
ピーリング化粧品にも色々ありますが、肌にやさしいのはミルクやジェルで洗い流すタイプです。
ゴマージュなどのこするタイプは刺激が強く逆効果になることも。
週1~2回のピーリングを長く続けることは、肌全体のくすみや、もやもやとしたシミに有効です。